2023年9月7日の神宮でのヤクルト戦で、通算2081試合目で初めてサードの守備に就き、好守にホームランと大活躍した坂本勇人選手。
以前からコンバートを勧める声があったものの、これまで球界一のショートとしてポジションを守り抜いてきました。
坂本勇人選手は右打者として最年少で2000本安打を達成し、2019年には40本のホームランを記録するなど、素晴らしいバッティングセンスの持ち主です。
そんな坂本選手がショートのポジションを若手に明け渡すことになりました。
理由はショートの守備が下手になったからでしょうか?
シーズン途中ですが、そんな坂本選手がついにサードにコンバートされたので、その理由について考察します。
坂本勇人がサードにコンバートの理由は?ショートが下手になった?
坂本勇人がサードにコンバートされた理由は3つ考えられます。
ひとつずつ紹介していきますね。
門脇 誠選手の台頭
坂本選手がサードにコンバートされた理由はいろいろありますが、その中でも一番大きな要素としては門脇誠選手の台頭でしょう!
DELTAGRAPHSに公開された、2023年のURZ(守備指標)は坂本勇人選手は-1.6と年々下降気味です。
ジャイアンツは長年、ショートの後継者問題に悩まされていました。
坂本勇人という大選手が、ずっと試合に出続ける中で、若手の実績のない選手がその間に割って入るというのは並大抵のことではありません。
しかし、坂本の後継者として、白羽の矢が立ったのが門脇 誠(かどわき まこと)選手です。
門脇選手は今年大学を卒業したばかりのルーキーながらも、抜群の守備センスを誇る選手です。
出番が少なかったながらも出る試合、ファインプレーを連発し、原監督の信頼を徐々に勝ち取ってきました。
彼はショートの守備指標もUZR 11.3と驚愕の数値を叩きだしており、感覚だけではなく、数値としても坂本選手よりもショートの守備が上手いといえるでしょう
加齢による衰え
坂本勇人選手は2023年のシーズン時点で34歳となっており、野球選手としては大ベテランの域に達しています。
若い頃は守備指標(UZR)が球界一高かった時期があるものの、やはりショートという過酷なポジションで16年以上現役を続けていると長年の疲労や、動体視力、体の動きの衰えが出てくるものです。
その証拠として守備指標が年々下がってきています。
- 2014年 16.6
- 2015年 32.3
- 2016年 15.1
- 2017年 10.6
- 2018年 10.0
- 2019年 -3.0
- 2023年 -1.6
やはり年々守備範囲が狭まってきていて、2015年頃にはアウトにできていた打球が、今はアウトにできなくなってきているようです。
動きまわり、足を使い、縦横無尽にグランドを駆け巡る必要があるショートよりも、サードの方が体の負担がかなり少ないです。
やはりショートとしては守備が下手になっていると考えられます。
サードでの適応力の高さ
坂本選手はサードにコンバートされた理由としては、サードでも上手く守備をこなしていける算段があったからでしょう。
下の動画は初めてサードを守った試合ですが、とても初めて守るとは思えない身のこなし方ですよね。
これだけの適応力と守備力があれば、相対的に守備に重点が置かれないサードでは、非常に高いUZRが期待できます。
そして、門脇選手との三遊間のコンビもすごくハマっています。
過去にショートからサードにコンバートされた選手
過去にショートからサードにコンバートされた主な選手は以下の通りです。
- 宮本慎也選手(ヤクルト) 1994 – 2013
- 石井琢朗選手(横浜→広島) 1989 – 2012
- 松井稼頭央選手(西武→メッツ→楽天) 1994-2017
すごいメンツですね、、、(笑)
こうしてみると、ショートの名手と言われている選手は、サードにコンバートされても、成功して現役を引退する選手が多いです。
坂本選手もこれらの名選手と同様、少しでも長く現役を続けるために、サードのコンバートを選んだのでしょう。
まとめ
坂本選手のコンバートの理由は、
- 門脇選手の台頭
- 加齢による衰え
- サードでの適応力の高さ
この3つがポイントとなってコンバートされました。
他にも理由として、細かい要素があると思いますが、メインはこの3つがコンバートの理由のようです。
最年少(31歳10か月)で右打者として最年少で2000本安打を達成した坂本勇人選手。
今後はショートとは違う他のポジションでの活躍を期待しています。
最後までご視聴ありがとうございました。
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